食品の安全性と品質管理
EDXRFは、食品産業における多様なアプリケーションの元素組成分析に活用されています。カルシウム(Ca)、鉄(Fe)、亜鉛(Zn)といった必須栄養素のモニタリングから、鉛(Pb)、ヒ素(As)、カドミウム(Cd)などの有害重金属や汚染物質のスクリーニングまで、食品の品質・安全性・栄養価の確保に貢献します。
当社のEDXRF分析装置は、入荷原料のモニタリング、ラインでの生産管理、完成品の検査において、シンプルかつ迅速で信頼性の高い、コスト効率に優れたソリューションを提供します。
食品分析ソリューション
基本的なスクリーニング分析から高度な分析まで、ニーズや予算に応じたベンチトップシステムを幅広く取り揃えています。どのシステムも短時間で結果が得られ、高価な消耗品や継続的なメンテナンス費用が不要です。
当社EDXRFの特長
- 非破壊分析：固体、液体、油、粉体の迅速な元素分析
- 広範な測定範囲：超低濃度からパーセントレベルまでの多元素測定
- 幅広い元素対応：ナトリウム（Na）からウラン（U）までの測定が可能
- 標準試料不要の分析：FP法のRPF-SQXによる高精度解析
- 多用途対応：原料・最終製品など多様な試料に対応
- 高い作業効率：簡単なサンプル前処理とオートサンプラーによるスループット向上
- シンプルな操作性：直感的なソフトウェアで技術者でなくても簡単に使用可能
- 低コスト運用：消費電力も少なく、所有コストを削減
進化したファンダメンタルパラメーター（FP）ソフトウェア
EDXRF用FPソフトウェア RPF-SQX（Rigaku Profile Fitting – Spectra Quant X） は、リガクのプロファイルフィッティング技術を活用し、高度な定性・定量分析を実現します。標準試料なしで半定量分析を行い、標準試料を用いることで厳密な定量分析も可能です。
散乱線FP法により、測定困難な低原子番号元素の影響を推定し、適切に補正できます。また、濃度が既知のサンプルが1つでもあれば、迅速かつ簡単にマッチングライブラリを作成でき、半定量から高精度な定量分析へ移行できます。
認証標準試料(CRM)は高価で、入手が困難な場合があります。RPF-SQXは必要な標準試料の数を大幅に削減でき、これにより所有コストの低減と作業負荷の軽減を実現します。
簡単なルーチン分析 NEX QC シリーズ
原料の元素組成を手軽に同定・定量したい場合に最適なシステムです。これらのコンパクトな装置は、さまざまな種類の試料に対応し、優れたコストパフォーマンスを発揮します。専門的な知識がなくても、誰でも簡単に操作できるよう設計されています。
_picture_2020.07.07.png)
ハイスループット＆高精度分析 NEX DE シリーズ
多数のサンプルを効率的に処理したい場合や、より高精度な分析が求められる用途に最適です。NEX DEシリーズは、元素のスクリーニング、定性・定量分析を迅速かつ正確に実行できるよう、高性能設計が施されています。また、リガク独自のファンダメンタル・パラメータ法に基づくプロファイルフィッティングを採用したRPF-SQXにより、定量分析の精度と信頼性がさらに向上しています。
_picture_29_2024.09.23-1.png)
複雑なアプリケーションに対応 NEX CG II シリーズ
高出力・高感度が求められる用途に最適なNEX CG II シリーズは、超微量元素の検出や、複雑なマトリックスを伴う高度なアプリケーションに対応する高性能な元素分析装置です。さらにリガク独自のファンダメンタルパラメータ法に基づくプロファイルフィッティングを用いたRPF-SQXおよび超軽元素のマトリックスを推測する散乱FP法を採用し、優れた定量精度と高い信頼性を実現します。
