マテリアリティと組織体制

マテリアリティ(重要課題)特定の背景

リガク・グループは、企業理念を「科学技術の進歩を通して人類社会の発展に貢献する」とし、社是に「顧客を大切にする 人を大切にする 技術を大切にする」を揚げてきました。今日、気候変動、資源の不適正な管理、生物多様性の損失といった世界的な環境問題が、私たちの日常生活や社会・経済の持続可能性(サステナビリティ)に影響を与えています。そのような中、リガク・グループは、その企業活動を通じて持続可能な世界の実現に貢献し、お客様と共に発展、成長を続けるべく、「マテリアリティ」を特定しました。当グループは、このマテリアリティを中長期戦略に組み込み、事業を通じて実行してまいります。

サステナビリティに関するマテリアリティ

sustainable

持続可能な社会発展への貢献

技術進歩への貢献 強みであるX線源・高圧電源・検出器などX線を中心としたコア技術と先端ソフトウエアを連携したシステムを磨き上げ、顧客の視るチカラを高める
  脱炭素社会への貢献 分析技術によりEVや再生可能エネルギーに不可欠なパワーエレクトロニクス技術の革新に貢献する
分析装置の資源効率・エネルギー効率を向上し、製品のエコシステム化を推進する
  半導体・デジタル産業への貢献 AIを軸とした新たなデジタル社会を支える次世代半導体の開発・製造に貢献する
パワー半導体、各種電子部品等、社会基盤の先端技術の進歩を支える分析ソリューションを提供する
  健康・医療分野への貢献 高感度なX線分析や自動化を組み合わせた新規分析システムの提供により、ライフサイエンス分野の開発や医薬品の品質管理に貢献する

social

企業の社会的責任

人的資本への投資及び多様な人材の採用と定着
中長期の事業方針・事業戦略に沿った人材構成を実現する
・強みであるグローバル人材のさらなる充実によるグローバル化戦略の推進
・次世代を担う経営人材・専門人材の採用と成長支援
・社会やビジネスの変化をとらえるための人材の多様化、女性活躍推進
国際社会における科学技術人材を育成し、分析技術の普及を促進する
製品の信頼性向上 製品の信頼性(品質と安全)を維持・向上する
・設計品質の向上と品質保証体制の一層の充実により信頼性の高いデータを提供
・高稼働率を支える製品設計とテクニカルサポートの充実
社会に対する責任を果たす設計・調達を実現する
環境負荷の最小化 脱炭素、資源循環、公害防止、化学物質管理等を推進する

governance

ガバナンス

リーダーシップとコーポレートガバナンス MVV(Mission-Vision-Value)を軸としたリーダーシップを発揮する
・日本から出発する「新たな形のグローバル企業」の創出
ガバナンスを機能させる組織構造を整備する

 

ESGマテリアリティの特定プロセス

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対象とする「社会課題」の整理

各種ガイドラインから抽出した評価対象とする「社会課題項目」を整理し、GRIスタンダード、SASB、国連SDGs等の国際ガイドラインを参照して社会課題を抽出。事務局にて網羅性などを確認し、自社独自の項目を追加

materiality-step-2

役員層へのアンケートの実施: 回答者一人ひとりのマテリアリティ

「自社にとって重要な社会課題」について、約40名にアンケートを実施、集計。対象者は、社外取締役・監査役も含め、国内外の執行役員以上。並行して、外部視点として、同業他社事例やガイドライン情報による参考情報を整備

materiality-step-3

ESG推進委員会での意見調整、確定: 経営層全体としてのマテリアリティ

アンケート結果をもとに、自社にとっての重要な社会課題についてESG推進委員会にて意見交換。マテリアリティに付随するKPIも設定し、取締役会にて決定

 

サステナビリティ推進の体制

当社におけるサステナビリティ経営を推進するため、取締役会の諮問機関として、社長を委員長とするESG推進委員会を設置しています。

ESG推進委員会は四半期に一度開催され、サステナビリティの重要性を意識した、会社の中長期的かつ維持可能な成長を推進します

ESG推進プロジェクトはESG推進委員会に報告等の付議事項を提出し、決裁と指導を受けます。

ESG推進プロジェクトでは取り組みごとにワーキンググループを設けており、定例会での報告・審議を行いながらサステナビリティやESGの強化を目指す活動を実行しています。

 

Sustainability-promotion-system