Vullios
測定・解析ソフトウェア
Thermo plus EVO/EVO2/EVO3シリーズ装置の測定・解析ソフトウェア
VulliosはWindows PCをホストとして、弊社Thermo plus EVO/EVO2/EVO3シリーズの測定制御および測定データの解析をおこなう総合環境です。1台のPCで最大8台の熱分析装置を制御できます。Thermo plus EVO2ソフトウェアの操作インターフェースを踏襲し、さらに高操作性・多機能なソフトウェアになりました。
Vullios 概要
使い慣れたWindows環境での使用
Thermo plus EVO/EVO2/EVO3シリーズの熱分析装置、高性能なダイナミック熱分析シリーズの熱分析装置を、使い慣れたWindows環境で使用できます。また。測定ファイルを標準付属のWordやExcelに直接出力でき、レイアウト編集機能で出力様式も変更可能です。
保護機能・ガイダンス機能の充実
装置毎に最高使用温度を規制できるリミッター機能、設定温度と使用試料容器のアンマッチを警告する入力ミス防止機能など、各種の保護機能を備えています。また、測定準備から測定開始までの基本操作をサポートするガイダンス機能を備えていますので専任のオペレーターでなくても、安心してお使いいただけます。
ライセンスフリー
解析ソフトウェアはライセンスフリーです。制御PCのみならず、使用者個々のPC等にもインストールできるので、場所を選ばず測定結果を解析できます。
優れた互換性
CSV形式の測定データであれば、他社の熱分析装置による測定データであっても、変換ソフトによりVullios解析ソフトウェアで解析することができます。さらに、Vulliosで測定したデータをCSVファイルにエクスポート可能です。
自動測定で省力化
プログラム画面でオートサンプルチェンジャー(ASC)の連続測定の設定を使って測定すれば、レファレンスや測定試料の交換に費やす時間など、装置の休止時間を削減できます。ASCでは最大1000測定が可能。測定の自由度が高く、トレー上の試料の測定順を自由に指定することができるようになりました。
ER/ES関連規制対応 Vullios SureDI®
Vullios SureDIは、医薬品・バイオ製品・医療機器などの製造業者が電子記録(ER)と電子署名(ES)を安全に管理するためのシステムです。このシステムには、製品の規制遵守に必要なセキュリティ機能が組み込まれており、21 CFR Part11などの規制当局の要件に準拠したシステムとしてご使用いただけます。
Vullios SureDIは、強固なアクセス制御機能、権限管理、操作ログの記録、および監査証跡の管理を提供しています。これにより、データの完全性が保証され、電子記録や電子署名の遵守が確認されます。
装置使用履歴リストによる管理・保守
日時・使用時間・機種名・使用者名・温度プログラム・測定結果ファイル名等の使用履歴が、Excel上に自動作成されます。使用状況が明確になり、管理や保守もし易くなります。
ファイル保存パスの変更が可能
測定ごとにデータ保存先を指定することができるようになりました。Vulliosでは測定毎に保存先を指定することができます。オペレーターが変わっても、オペレーターごとの保存先にデータをまとめることが可能で、より便利にお使いいただけます。
安心の測定データバックアップ機能
測定中、何らかのトラブルでPCと装置本体間に通信エラーが発生しても、測定は最後まで継続され、データは装置本体に保存されます。保存データは測定終了後に取り込めるので、貴重な測定データを保護できます。
多重表示機能の充実
TpEVO2ソフトウェアでは最初に開いたファイルに対して、別のファイルを追加していく仕様であったため、最初のファイルを削除することができませんでした。
Vulliosではプライマリーデータの概念を廃止し、すべてのデータを同列に扱います。
多重表示ファイルを保存する際は、新たに名称を付けて保存します。
減量率解析表
一定間隔で減量率の推移を計算した減量率解析表を作成することができます。
ガスパージ時間設定機能
ガスパージ時間を設定することで、ガスパージ時間経過後に自動的に測定が開始されます。ガスパージが終了する時間に装置の前に戻る必要はもうありません。
自動入力 (バーコード) 機能
あらかじめ登録しておいた測定条件・温度プログラムの設定値をバーコードで読み取ることにより自動的に測定ソフトウェアへ入力できるようになりました。これにより手入力による人為的なミスを回避することが可能です。
※オプション (有償)
自動解析
較正・解析の項目や解析範囲などを自動解析条件ファイルとして作成することで、測定終了時に自動実行や、複数の測定データの一括自動解析を行うことができます。品質管理など、いつも決まった解析操作を行う場合は測定毎の較正・解析の操作から解放されます。
らくらく画面操作
マウスのスクロールで画面の拡大・縮小を簡単に行えます。
- 選択されている曲線を拡大・縮小
- カーソルがグラフ内の場合、縦軸・横軸を一緒に拡大・縮小
ソフトウェアはランチャーで一覧から選択
熱分析のソフトウェアはランチャーソフトで管理。
ソフトウェア一覧をまとまって見られるので、視覚的に選択が可能です。
見やすいアイコン・使いやすいリボン
Windowsで慣れ親しんだメニュー形態に対応し、さらに使いやすくなりました。
アイコンも一新し、グローバル対応できるピクトグラムに変更しました。
測定メソッドの1画面管理
測定ファイル名・測定条件・温度プログラム・試料観察条件はまとまった1画面から設定が可能で、操作性をより向上させます。 「測定条件」「温度プログラム」の個別保存や、測定メソッドとしてのセット保存も可能です。
装置の呼び出し
ソフトウェア側から「装置識別」をクリックすると、選択された装置の表示パネルが点滅して該当装置を教えてくれます。 同じ装置が複数台接続されている際に、測定画面と測定装置を確認することができて便利です。
ECOモード
測定終了時、待機状態でECOモードを選択できるので、待機状態での消費電力が低減されます。 特にTG-DTAやTMAの場合、待機状態からすぐに安定した測定状態へ移行できます。