STA (TG-DSC)

STA(Simultaneous Thermal Analyzer、同時熱分析装置)は、熱重量測定(TG)と示差走査熱量測定(DSC)を同時に行うことができる装置です。TGでは、加熱または冷却に伴う試料の質量変化を測定し、分解、酸化、脱水、気化などの反応を解析できます。DSCでは、吸熱・発熱反応や相転移(融解、ガラス転移など)に伴う熱エネルギーの変化を検出し、材料の熱的性質を明らかにします。

STA(TG-DSC)では、比較的少量の試料、一つの測定条件で、熱重量変化と熱的挙動の両方を同時に取得できるため、測定の再現性や効率が高く、相関のある情報を高精度で得ることができ、ゆえに得られるデータの信頼性も向上します。 用途としては、材料開発、化学・製薬、電池・エネルギー、ポリマー、セラミックス、金属、有機材料、無機材料など広範な分野で利用されており、組成評価、安定性試験や品質管理などに活用されています。

新素材の熱安定性評価、リチウムイオン電池材料の分解温度測定、触媒の熱挙動解析などに使用され、製品の安全性確保や性能向上、製造工程の最適化に貢献します。

STAについて学ぼう

STAは、試料の重さの変化(TG)と熱の出入り(DSC)を同時に測れる装置です。比較的少ない試料で効率よく信頼性の高いデータが得られ、材料の性質や変化がよくわかります。電池や薬、素材の開発など幅広く活躍します。私たちと一緒にSTAについて学んでいきましょう。

ウェビナー

アプリケーション

手縫い糸(絹、綿、ポリエステル)のTG-DTA結果
B-TA1012(標準)材質の異なる糸をTG-DTAで測定

裁縫や刺繍で使用される糸にはいろいろな材質があります。大きく分けると天然繊維と化学繊維があり、天然繊維の中でも…

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試料観察TG-DTAのレッドパームオイルの測定結果
B-TA1019(試料観察)試料観察TG-DTAによるオイルの熱分析

TG-DTA測定中における試料画像を観察できる試料観察TG-DTAは様々な材料の特性評価に利用されています。測定中に…

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α-シクロデキストリンの吸水・脱水挙動
B-TA1003(HUM)有機化合物の吸水と脱水挙動

試薬によっては吸湿性をもつものがあります。そして、吸着した水にも結合力が強い水と結合力が弱い水があります。これは、湿度制御や…

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リガクSTAの特徴

リガクのSTAvestaは「欲しかった機能」「求めていた精度」「信頼できる安定性」を備えています。 水平差動方式を採用しているため、雰囲気ガスの流量による影響が小さく、微小な重量変化も高精度で検出が可能です。また重量変化速度をパラメーターとして温度制御を行うダイナミックTGを標準搭載しており、等速昇温と比べ分離分解能の向上したデータを取得可能です。

全7種類の電気炉はアタッチメントの干渉なく簡単に交換可能で、発生ガス分析への拡張にも対応します。 酸素濃度の低減、新開発の自動調整機構、電気炉内の均熱化によるベースラインの安定化などにより、高精度で信頼性の高い定量測定を実現。初心者から専門家まで、あらゆるユーザーの測定を幅広くサポートします。

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調整作業不要のブランク自動調整機能

Rapid制御+Advance制御

Rapid+AdvanceMode2

段違いの温度コントロール性能

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