STA (TG-DTA)
STAとは、TGとDTAの同時測定装置です。試料を一定の温度プログラムに従って加熱した時に、TGでは試料の重量変化を、DTAでは熱エネルギー変化を測定します。比較的少ない試料量で再現性の良い測定を行うことができるため、様々な材料の熱物性を調べる際によく利用される分析装置です。
リガクのTGでは水平差動方式を採用しているため、雰囲気ガスの流量による影響が小さく、微小な重量変化も高精度で検出が可能です。また重量変化速度をパラメーターとして温度制御を行うダイナミックTGを標準搭載しており、等速昇温と比べ分離分解能の向上したデータを取得可能です。ダイナミックTGはステップ等温制御(SIA)モード、等反応速度制御(CRC)モードの2種類の測定モードから選択できます。また、試料観察、水蒸気雰囲気下での測定、発生ガス分析など拡張性も十分に配慮した設計になっています。