FlatBlank
ベースラインドリフトを自動補正
STAvestaでは革新的なFlatBlank機能によりブランク調整を自動化。データをスマートに補正し、"フラットなベースライン"を自動で実現します。ASCによる連続測定時でも、個別のブランク測定は不要。測定前に自動で補正処理が完了しており、そのままスムーズに連続測定へ移行可能です。もう、面倒な調整作業に時間を取られることはありません。
昇温中にTGあるいはDSCのベースラインが装置由来のドリフトが原因で傾く場合は、空の容器を用いてFlatBlankでブランク測定を行い、装置由来のデータ変動を補正します。
FlatBlankは調整測定で取得したデータの値(TG値、DTA値)を最大15点記録し、記録した値から4次関数で補正式を作成し適用するため、調整後のベースライン(ブランク測定データ)をフラットにすることが可能です。
本機能は、調整測定から評価測定(ブランク測定)まで自動で行うため、FlatBlankをONにしておけば測定後の作業はデータの確認を行うだけとなります。ASC付属装置の場合は連続測定の最初にFlatBlankで補正し、試料測定に入ることが可能です。
また、調整測定前にエージング処理を行う機能も付いており、よりベースラインをフラットにすることが可能となります。
【測定条件】
装置:STAveta/H(均熱ユニット使用)
試料容器:Al2O3、2.5 mmh 空容器
温度範囲:室温~1400℃、昇温速度:20℃ /min
※ FlatBlank使用
従来は、調整作業中に都度装置を操作する必要があり、常に人手を要するため、調整時間の大半を昼間の作業時間に割かざるを得ませんでした。そのため、1回の調整に4~6時間を要し、他の業務への影響も避けられませんでした。
FlatBlankの導入により、一度調整を開始すればその後は人の操作を必要とせず、自動的に最適化が進むため、夜間などの余剰時間を活用した無人での運転が可能です。これにより、日中の作業時間を有効に使えるようになり、作業効率を飛躍的に向上させます。
