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ZSX Primus III NEXT

 

粉末試料も安心して分析できる上面照射方式を採用し、3 kWのX線管を装備した生産管理分析に威力を発揮できる装置です。装置の機能・性能を大幅に向上させると共に、ハイエンド機に搭載されているソフトウェア「ZSX Guidance」をさらに改良・改善させ、分析値に対する誤差を自動的に取得して表示させる機能等、ルーチン分析を確実にサポートします。

走査型蛍光X線分析装置

上面照射方式を採用し、生産管理分析に威力を発揮できる走査型蛍光X線分析装置

 

充実した安心・安全の機構や機能を搭載

  • 上面照射方式

    試料の上方からX線を照射する方式のため、粉末試料から粉が飛散しても光学系への影響はありません。試料落下防止のためのフィルムも不要です。ZSX Primus III NEXTではさらに装置内部への粉塵の流入を抑制しました。

  • パソコン異常時の測定中試料の自動排出機能

    分析試料を測定中にオペレーションシステムがダウンした時、分析試料が測定装置内に意図しない状態で長時間留置され、装置や試料にダメージを与えることを防ぐ保護機能が搭載されています。

  • ソフトウェアへのユーザーアクセスレベル設定

    ソフトウェアへのアクセスレベルをオペレータ毎に設定できます。これにより操作ミスに起因するデータベースの変更・削除を防ぐことができます。

 

高速分析

X線計数システムへのデジタル・マルチチャンネル・アナライザー(D-MCA:1024 チャンネル仕様)の搭載で、高速デジタル処理による高計数率域までの計数直線性を実現しました。高速データ処理と効率的な各駆動部の制御により、スループットは従来機(装置) と比較して、定量分析で21%向上しました。

 

環境に配慮した設計

  • 検出器用ガス不要

    環境に配慮した軽元素用ガスシールド型プロポーショナルカウンター(S-PC LE)も搭載できます。検出器用ガス供給が不要になるため、高圧ガスの入手や設置が困難な場所でも装置の導入が可能です(オプション対応)。

  • 省エネ設計

    冷却水水量低減、PRガス流量低減のほか、分析を行っていないときは、自動的にX線出力を下げる省エネルギー運転機能や自動パワーオフ機能などを備えています。

  • 測定・解析のサポート強化

    実績のあるZSX Primus IV / ZSX Primus IViのソフトウェア<ZSX Guidance>のルーチン分析を強化し、D-MCAデータをフルに活用し精度向上を実現しています。また、得られた定量分析結果に対する誤差を標準偏差として表示し分析値の信頼性評価に有効活用できます。
    スケジューラー機能を用いて日常分析管理を効率化(自動起動+自動ドリフト補正機能)させることができ、分析業務前の準備作業を大幅に省力化します。

 

アプリケーションパッケージを拡充

フラッグシップ機であるZSX Primus IV / ZSX Primus IViに対応している産業別アプリケーションパッケージを本装置ZSX Primus III NEXTでも利用できます。

 

アプリケーションの共有化が容易

上面照射方式ZSX Primus IV、ZSX Primus III NEXT、下面照射方式ZSX Primus IVi とのハード・ソフトウェアの共通プラットフォーム化によって3機種および同じ機種間でアプリケーションの共有化が容易に行えます。

諸元/仕様

製品名 ZSX Primus III NEXT
手法 波長分散型蛍光X線分析(WDXRF)
用途 固体、粉末、合金および薄膜の元素分析
テクノロジー 走査型波長分散蛍光X線分析(WDXRF)
主要コンポーネント 3kW封入型X線管、10結晶自動交換機
オプション 48試料オートサンプルチェンジャー(トレイ)
軽元素用ガスシールド型プロポーショナルカウンター(S-PC LE)
制御(PC) 外部PC、MS Windows® OS、ZSX Guidance
本体寸法 1310 (W) x 1508 (H) x 890 (D) mm
質量(本体) 約 620 kg
電源 装置:3相、200V、40A
パソコン:100V、10A