試料観察STAvesta
試料観察熱重量-示差走査熱量測定装置
試料観察機能付きSTA
熱分析を実行しながら視覚的に試料変化を観察できる熱重量-示差走査熱量測定装置です。 試料観察機構を搭載するマイクロスコープ一体型電気炉およびSTA本体から構成され、室温から1,000°Cまでの温度範囲における試料変化をリアルタイム観察・撮影できます。セラミックスの焼結時の収縮挙動、ガラスのガラス転移/軟化/流動に伴う形状変化、ポリマーの融解に伴う流動や分解時の発泡の状態などをモニターすることが可能です。解析時には分析結果と試料画像を併せて考察でき、新しい知見が得られます。





試料観察STAvesta 概要
STAvestaの基本性能についてはSTAvestaページをご参照ください
マイクロスコープ一体型電気炉
マイクロスコープ一体型電気炉のため、従来の電気炉交換同様、簡単に交換ができます。
オートサンプルチェンジャー(ASC)に対応
オートサンプルチェンジャー(オプション)にも対応し、無人測定および撮影が可能です。
1,000℃までの高温域に対応
室温から1,000°Cまでの加熱、および1,000°Cから室温までの冷却時に起こるリアルな試料変化を観察することができます。
失透防止ユニットで保護管の視認性を確保
試料の分解等により発生したガスの影響で石英ガラス管(保護管)に失透や汚れが発生し、観察画像が不鮮明になることがあります。保護管失透防止ユニットを装着することにより、保護管の内側に設置された交換可能な失透防止プレートのみがガスの影響を受け、石英製保護管は継続して使用可能となり、交換作業の容易さと測定コストの削減に寄与します。
失透とは?
透明石英が『アルカリ金属蒸気』や『塩』などと接触し、非晶質状態から結晶質状態へ転移して透明度を失う現象のこと。
(イメージ図)
失透防止ユニット有り | 失透防止ユニット無し | |
測定前 | ||
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昇温中(分解ガス発生中) | ||
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非晶石英と反応する分解ガスが発生している場合には保護管内でガスが充満します。 |
測定後 | ||
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右(失透防止ユニット無し):保護管が失透してしまいマイクロスコープで観察することができなります。 左(失透防止ユニット有り):失透防止プレートが保護管の代わりに失透することで、保護管自体の劣化を防ぎます。プレートの交換により、保護管を交換することなく次の測定の視認性を確保できます。 |
試料観察STAvesta 特長
試料観察STAvesta 動画
試料観察STAvesta 仕様
モデル名 | Thermo plus EVO3 STAvesta/C | |
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装置名 | 試料観察型熱重量-示差走査熱即測定装置 | |
天秤方式 | 水平差動型示差熱天秤(TG-DSC) | |
測定温度範囲 | 室温~1,100°C *¹ | |
昇温速度(最大) | 100°C/min | |
試料量 | 最大1g(容量90μL) | |
TGレンジ | ± 500mg | |
DSCレンジ | ± 600mW (100°C) ± 1,400mW (1,000°C) |
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DTAレンジ | ± 1,000μV | |
TGドリフト *² | <10μg(~1,000°C) | |
測定雰囲気 | 空気、不活性ガス、減圧 *³ | |
オプション | オートサンプルチェンジャー(試料数:52個、レファレンス:3個、較正用試料:5個) 各種電気炉ユニット(標準、高温、傍熱、HUM、電気冷却、赤外線加熱) ASC用安全カバー 失透防止ユニット 反射防止フィルター |
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装置寸法 | 412(W) x 456(H) x 561(D)(mm) 412(W) x 705(H) x 561(D)(mm) ASC付き |
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重量(本体) | 47kg 57kg (ASC付き)、63kg (ASC、安全カバー付き) |
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電源 | 1Ø, AC100-120V/200-240V, 50/60Hz, 15A | |
*1 試料観察測定の最高温度は1,000°C *2 弊社条件による *3 ASC測定では減圧測定不可 |
試料観察STAvesta オプション
以下のアクセサリーが、この製品で使用できます。
