熱分析豆知識
第9回 セラミックスの焼成過程における熱分析の活用(1)
セラミックスの焼成過程は①脱バインダー過程、②焼結過程の2段階に分けられます。
①ではTG-DTAを使用します。脱バインダーの温度や分解速度、添加したバインダーの残渣量などを知ることができます。また、②ではTMAを使用します。焼結による収縮過程をモニタリングできるため、必要な焼結温度や焼結によってどれくらい収縮してしまうのか?を確認できます。
これらの反応温度を把握することで、速い速度で済ませてよい温度域やゆっくり反応させなければならない温度域を熱分析の結果から見極めることができ、焼成条件のコスト削減に有効な情報を得ることができます。
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