XtaLAB Synergy-DW
2波長線源対応回転対陰極線源搭載 超高速・超高精度 単結晶X線構造解析装置
波長の異なる線源を1台のシステムに搭載したXtaLAB Synergyシリーズの最上位機種
2波長線源を搭載した単結晶X線構造解析装置は、無機物から有機物・蛋白質まで広いサンプル種に対応することが可能であり、非常に有用なシステムです。
XtaLAB Synergy-DWは、 高輝度を誇るマイクロフォーカス回転対陰極線源を搭載した最上位機種であり、更に2つの線源をソフトウェア上にて簡便に切り替えることが可能です。蛋白質結晶や微小結晶などからの微弱な回折線の測定や、高分解能が必要な精密構造解析の測定にも威力を発揮します。
XtaLAB Synergy-DW 概要
構成
XtaLAB Synergy-DWには、多くの納入実績を持つ高輝度X線発生装置MicroMax007シリーズの最新であり、2波長線源にも対応したPhotonJet-DWを搭載しています。測定ソフトウェアCrysAlisPro上の線源切替ボタンをクリックするだけで、ターゲットおよび光学系が自動的に切り替わります。検出器にはハイブリッドフォトンカウンティング (HPC) 検出器であるHyPix-6000HEを標準搭載しています。高輝度X線源、高速読み出しが可能な最新型検出器、高速・高精度ゴニオメーターの組み合わせが、ラボユースの装置の常識を変える超高速・超高精度測定を実現します。広い角度範囲の測定が必要なCu線源ユーザーに有用な、高角度から 低角度までを一度に測定が可能な湾曲検出器HyPix-Arc シリーズも搭載が可能です。
Divergence Slit(発散角最適化スリット)
蛋白質に代表される大きな格子定数を持つ結晶もしくは双晶や非整合格子を持つ結晶は回折スポット同士が近接して現れるため、入射X線の発散角を変更することが望ましいです。 Divergence Slitはソフトウェア制御が可能な電動可変ビームスリットであり、強度が重要な場合はスリットを全開に、回折ピークをシャープに得たい場合は発散角を抑える等、状況に応じて使い分けることが可能です。
CrysAlisPro
XtaLAB Synergy-DWには、データ収集およびデータ処理用ソフトウェアCrysAlisProが付属します。 CrysAlisProはユーザーフレンドリーな操作体系とインターフェースを搭載しており、完全自動処理の他、解析担当者が状況を確認しながらのインタラクティブ処理や完全マニュアル処理にも対応します。無機結晶や有機結晶はもとより、蛋白質をはじめとした生体高分子結晶に至るまでのすべての試料を対象とした回折像測定とデータ処理が可能です。
AutoChem
AutoChemはCrysAlisProの自動構造解析プラグインであり、X線回折データの収集と並行して、構造解析および構造の精密化を完全自動で実行するソフトウェアです。CrysAlisProに搭載された測定プログラム「What is this(WIT)」に不可欠なプラグインでもあり、測定対象となる結晶の構造を迅速に解析することで、目的とする構造体かどうかを本測定前に確認することが可能です。 OlexSys Ltd(英国ダラム大学)と共同開発したAutoChemは、X線構造解析ソフトウェアOlex2と(ライセンスフリー)と連携して動作します。
XtaLAB Synergy-DW 特長
XtaLAB Synergy-DW 動画
XtaLAB Synergy-DW 仕様
製品名 | XtaLAB Synergy-DW | |
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手法 | 単結晶X線回折 | |
用途 | 広範囲の単結晶の高速構造解析 | |
主要コンポーネント | 微小焦点型高輝度X線源 PhotonJet-DW、HPC 検出器(HyPix)、κゴニオメーター | |
オプション | Oxford Cryostream 1000、Oxford Cobra、XtaLAB Synergy Flow、XtalCheck-S、高圧キット、など | |
制御(PC) | 外部PC, MS Windows® OS, CrysAlisPro ソフトウェア | |
本体寸法 | 1300 (W) x 1875 (H) x 850 (D) (mm) | |
重量 | 600 kg(本体) | |
電源 | 単相 200~230V, 30A-40A(ブレーカー容量) |
XtaLAB Synergy-DW オプション
以下のアクセサリーが、この製品で使用できます。