自動構造解析プラグイン ~AutoChem~
はじめに
自動構造解析プラグインAutoChemを導入することにより、測定・データ処理・構造解析が同時進行する、構造解析パイプラインを構築することができます。25フレーム測定するごとにデータ処理を実行して構造解析用のファイルを更新し、構造決定と精密化を自動実行するというプロセスを繰り返します。測定を絶え間なく進める一方、分子構造をAutoChemタブに表示します。このため測定中でも、構造解析の結果を確認できます。直接法(SHELXT、SIR)やパターソン法、Charge Flipping法などの複数の位相決定プログラムを自動的に実行し、最適なソフトウェアを選択することにより、構造解析成功の可能性を最大化します。また、測定中でもOlex2を起動することができるため、ユーザーによるインタラクティブな操作がいつでも可能です。簡単操作でカスタマイズされた構造解析結果のレポートを作成する機能も用意されています。
測定・解析例
Ylideを用いた自動構造解析例を示します。測定初期はCompletenessが低く、初期構造が得られていませんが(図 1)、測定が進みCompletenessが上昇するにつれて、徐々にターゲット化合物の構造が構築されていく様子を見ることができます(図2, 3)。図4に構造解析結果を示します。
推奨装置・ソフトウェア
- 単結晶X線構造解析装置 XtaLAB Synergyシリーズ
- デスクトップ単結晶X線構造解析装置 XtaLAB mini II
- 自動構造解析プラグイン AutoChem
関連製品
XtaLAB Synergy Flow
もっと詳しく知るXtaLAB SynergyCustom
超高速・超高精度単結晶X線構造解析装置 XtaLAB SynergyCustom
現有システムのアップグレードや、ニーズに合わせたカスタムモデルを構築可能なシステム。
XtaLAB Synergy-i
マイクロフォーカス封入管システム搭載単結晶X線構造解析装置 XtaLAB Synergy-i
広範囲の低分子試料に対応可能な単結晶X線構造解析装置のエントリーモデル。
XtaLAB Synergy-R
回転対陰極線源搭載 単結晶X線構造解析装置 XtaLAB Synergy-R
超高輝度X線発生装置を搭載した単結晶X線構造解析装置のフラッグシップモデル。
XtaLAB Synergy-S
超高速・超高精度 単結晶X線構造解析装置 XtaLAB Synergy-S
高輝度マイクロフォーカス封入管線源を搭載し、回折データを精度よく、迅速かつ効率的に収集可能なX線構造解析装置。
