熱分析豆知識

 

第30回 熱電対

分析装置で試料や電気炉の温度、DTAやDSCで示差熱を計測するセンサーとして熱電対(Thermo Couple)が多く使われています。熱電対は2種類の異種の金属線の両端を接合し、接合した両端に与えた温度差に応じて金属線内に起電力が生じること(ゼーベック効果)を利用した温度センサーです。温度差と起電力の大きさの関係は使用する2種類の金属の材質によって決まっています。昔は接合点の一方を氷水に付けて氷点(ゼロ℃)にして他方の温度計測を行っていましたが、現在では室温の変化が電気的に補償されて氷点が保たれる冷接点補償器が市販され、使われています。

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