熱分析豆知識
第2回 TG微分曲線の使い方(1)
熱分析の解析ソフトでは微分曲線を出すことができますが、どんな時に使っていますか?一番よく使うときは外挿温度を解析する時だと思います。でもTG微分曲線はそれ以外にも便利な使い方があります。それはDTAと比べる時です。TG-DTAではTGの結果とDTAの結果を比べて重量変化とピークの関係を調べますが、この時にTGではなくTG微分曲線とDTAを比べる方がわかり易くなります。例えば、TGの減量は微分曲線では下向きのピーク形状で現れるため、DTAのピーク形状と直接比較することができます。これでDTAのピークに関係した重量変化があるのか?ないのか?が判別しやすくなります。
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