熱分析豆知識

 

第26回 比熱容量の話(1)

熱分析豆知識の記念すべき第1回はガラス転移の話でそこには"比熱容量"という言葉が出てきました。今回はその比熱容量の話です。
比熱容量は材料の熱物性値としての値となり、1gの物質を1℃上昇させるために必要な熱量で単位は J・g-1・K-1 となります。ちなみに水1gを1℃上昇するために必要な熱量は、1cal(カロリー)≒4.18J です。もちろん材料の比熱容量値は温度によって変わり、基本的には温度上昇に伴って大きくなっていきます。比熱容量に重量をかけたものが"熱容量"になります。DSCではこの熱容量が関係し、DSCのベースラインの出力値は(基準試料の熱容量と測定試料の熱容量の差)×装置定数×昇温速度になります。このDSCのベースラインの出力値を上手に利用してDSCから試料の比熱容量を求める方法がDSCによる比熱容量の測定になります。

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