熱分析豆知識
第20回 ガス排出口のクリーニング
TG-DTAの排出口が詰まってしまうという相談。
試料部分は高温に昇温されますが、排出口は温度が低いため、発生したガスが凝固してしまうために起こる現象です。特に昇華を測定する際は排出口が詰まりやすいため、試料量は少量で測定する、ガスフローを多め(数百mL/min)で測定するなどの工夫で詰まりを低減できる可能性があります。ただ完全につまりを防ぐことはできないため、定期的に電気炉を外して排出口を針金などで掃除するか、低沸点の物質が凝固している場合には定期的にガスフローを多めにして最高温度まで昇温し、排出口の温度もそれなりに上昇させて凝集物を気化させることでクリーニングできる場合もあります。
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