製薬・医薬品

医薬品では、熱的安定性が薬理活性や安全性に大きく影響するため、熱分析が重要な分析手段となります。

DSCは医薬品に使用される化合物や製剤のガラス転移、結晶化、融解などの測定に使用されており、製剤化プロセスにおける、乾燥、粉砕、打錠等によるメカノケミカル効果や非晶性、結晶多形に関する情報も得られます。

また、TG-DTAの測定では、水分や溶媒の蒸発、分解開始温度などの情報が得られます。また、水蒸気発生装置と組み合わせることにより、一定の相対湿度下での挙動も測定可能です。

TG-DTA、DSCデータと同時に温度変化に伴う形状変化や色変化を画像として取り込むことができる試料観察測定により、融解・結晶化による形状変化および色変化(透明・不透明)と温度上昇に伴う流動性の変化などを捉えることが可能です。

なお、日本薬局方(JP)、米国薬局方(USP)には、熱分析を使用した試験方法が規定されています。

pharmaceuticals

アプリケーション例

お問合せ

製品選びから据付後の技術サービスまで、何でもお気軽にお問合せください。