化粧品向けアプリケーション
化粧品分野では、製品の安定性や保存性、使用感の評価が重要な課題です。例えば、クリームや乳液の熱的挙動を調べることで、含有成分の融解結晶化、ガラス転移や揮発成分の量・蒸発温度、といった特性を明らかにすることができます。
熱分析は、化粧品の成分がどの温度域でどんな熱的変化をするかについての情報が得られ、示差熱-熱重量測定(TG-DTA)、示差走査熱量測定(DSC)が多く使用されて製品の改良や品質保証に利用され寄与しています。
また、TG-DTA、DSCデータと同時にサンプルの画像を取り込むことができる試料観察測定により、温度変化に伴う流動性の変化や色変化の情報を得ることができます。また、水蒸気発生装置と組み合わせることにより、一定の相対湿度下での挙動も測定可能です。

