DSCによるエポキシ樹脂の硬化

アプリケーションノート B-TA1047

はじめに

2液混合のエポキシ樹脂接着剤について、混合直後、3hr、6hr、24hr経過後の各試料について、硬化による発熱エネルギーを比較しました。

測定・解析例

図1は、25℃における各経過時間のDSC測定結果です。50℃~150℃に硬化による発熱ピークが現れています。

エポキシ接着剤のDSC測定結果
図1 エポキシ接着剤のDSC測定結果

各経過時間の試料の発熱ピークのエネルギーおよび経過時間0を硬化率0%として、発熱エネルギーから硬化率を計算した結果を下表に示します。

経過時間 hr 発熱エネルギー
J/g
硬化度 %
0 165.8 ------
3 116.7 29.6
6 84.7 48.9
24 50.5 69.5

この測定結果から、硬化に必要な時間を推定することが可能です。

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