ダイナミック DSC (STA)
従来の等速昇温に正弦波で変調させた温度制御を行いながら測定する手法です。本機能を使用することで最大1500℃※1までの比熱測定※2が簡単にできます。DTAデータをエネルギー較正してDSC化してから、ダイナミックDSC解析を行います。
TG-DTA8122以降の装置に対応しています。
TG-DSCのダイナミックDSC測定
試料:シリカ(SiO2)粉末
昇温速度:5°C /min、周期:60 sec、振幅:2°C
石英は、常温常圧下ではα-石英が安定ですが温度変化によって以下のようにβ-石英に相変化することが知られています。
α-石英 → 573℃ → β-石英
TG-DTA/DSCのダイナミックDSC機能では、従来のDSCでは測定できなかった広い温度範囲での比熱容量(Cp)測定が可能になります。
昇温・降温速度 |
20°C /min (最大) |
温度振幅 |
0.02°C~5°C (設定分解能: 0.01°C) |
変調周期 |
40s※3~200s (設定分解能:1s) |
温度範囲 |
電気炉の仕様に準ずる※4 |
※1 最高温度は電気炉の仕様に準じます。
※2 可逆成分と不可逆成分の分離には対応しません(比熱測定専用)。
※3 変調周期は5秒~設定が可能ですが、40秒よりも短い周期の場合は温度制御ができない場合があります。
※4 対応する電気炉は抵抗炉(標準型・高温型)となります
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