CrysAlisᴾʳᵒ

単結晶構造解析 統合プラットフォーム

単結晶X線回折データ収集・処理・構造解析までの統合ソフトウェア

統合プラットフォーム

CrysAlisProは、無機結晶や有機結晶はもとより、タンパク質をはじめとした生体高分子結晶に至るまでのすべての試料を対象とした回折像測定とデータ処理を可能とするプラットフォームソフトウェアです。
目的操作にフォーカスしたユーザーフレンドリーな操作体系とインターフェースを搭載。自己学習型完全自動処理の他、解析担当者が状況を確認しながらのインタラクティブ処理や完全マニュアル処理にも対応します。さらに、自動構造解析プラグインAutoChemとのコラボレーションにより、適切な結晶のスクリーニングから、回折像測定、構造解析に至るまで、全プロセスを通じての完全自動化を提供します。

CrysAlisᴾʳᵒ 概要

ユーザーフレンドリー

どなたでも簡単かつ直感的に操作できるユーザーインターフェースを搭載。“Small molecule”モードと“Protein”モードの切り替えはGUIで。それぞれのモードに最適なワークフローとツール構成に速やかに切り替わるため、試料によらず、同じ操作感で測定・処理可能です。

洗練されたワークフロー

結晶のマウントからスクリーニング、及び予備測定に始まり、測定条件の設定、本測定、データ処理までシームレスに、無駄なく無理なく流れるワークフローをご提供します。

充実機能

インタラクティブ処理による格子決定のためのツールや逆格子ビューアなどの機能が充実しており、自動処理では対応が難しい試料を簡単に取り扱うことができます。
また、結晶外形と面指数の関連づけ、DACを用いた高圧条件下での測定、複数の温度条件での測定、粉末試料の回折データ測定および処理、プリセッション写真のシミュレーションや結晶の軸立て条件の計算なども可能です。CrysAlisProは、多様なユーザーニーズに応え、常に進化し続けるソフトウェアです。

ソフトウェアアップグレード対応

現在、お使い頂いている装置でも、CrysAlisProの高度かつ最先端の機能とアルゴリズムをお使いいただけます。
※ アップグレード対応機種の詳細については、お問い合わせください。

CrysAlisPro は、Rigaku Oxford Diffraction フォーラム(https://www.rigakuxrayforum.com/ ) からダウンロードしてお使いいただけます。

CrysAlisPro v40

完全な64ビット互換性を達成

最新のリリース、CrysAlis Pro v.40は現在完全な64ビット対応となり、ますます高度化する回折データ処理にも無理なく対応可能となりました。最先端の回折装置においては、その性能と速度が飛躍的に向上し、ますます大きな回折イメージと大量のデータセットを生成します。 また、放射光ビームラインで用いられるような多くのピクセル数を有する巨大検出器をサポートするにも、大量のメモリが必要です。ネイティブ64ビット環境に移行する事により、より多くのメモリに効率的にアクセスできるようになり、これらの巨大データセットの処理が現実的な内容になります。本リリースでは、旧のリガク製回折装置とサードパーティ製ハードウェアのサポートも拡張されています。 最近導入されたその他の新しいソフトウェア機能については、以下を参照してください。

CrysAlis Pro :最初から最後までシームレス

CrysAlis Proは、自動結晶スクリーニング、スクリーニング結果を基にした予備測定、予備測定結果を基にした高速かつ高度な測定ストラテジーの生成と測定、測定と同時に逐次進行するデータ処理と構造解析段階からなるプロセスのすべてを含むプラットフォームです。
専門家、非専門家を問わず、最短の時間で高品質データの収集を可能とするため、各ステップにおいては、必要な情報が色分けされたガイダンスと共に視覚的に明確な状態でフィードバックされます。
CrysAlis Proはコマンドラインインターフェース上に構築されており、何時でも完全自動制御が可能です。手動制御においても、GUIインターフェースでの操作同様、高度かつ高機能なアルゴリズムを利用可能で、GUI操作中のピンポイント制御として利用するこことも可能です。
CrysAlis Proは、常に刷新と改良がなされており、新たに論文発表された新手法ななども積極的に組込み、常に最新の知見に基づき最高品質のデータを提供すべく進化を続けています。 

理想的ではない困難な試料、特殊なデータ測定・処理もより容易に

CrysAlis Proには、理想的ではない試料や、非標準的な試料をはじめとした幅広い試料に取り組むための柔軟かつ包括的で非常に効果的なツール群が実装されています。たとえば、EwaldExplorerおよびEwald 3D(新機能)を用いる事で、困難な試料、問題のあるデータセット、またはアーティファクト等の様々な要因を分かりやすく識別が可能です。
Ewald3Dは、測定中にリアルタイムに逆空間を3次元で歪みのない方法で視覚化できます。このまったく新しい機能を使用すると、散漫散乱、変調構造、微妙な位置関係にある双晶、または不十分な装置キャリブレーションによるアーティファクトを簡単に識別できます。

ソフトウェア互換性

測定中のフレームイメージ、あるいは処理されたデータは、簡単にCrysAlis Pro形式からmosFLM形式、XDS形式、Denzo(HKL 2000)形式、または他のエスペラント形式等の代替形式に変換して出力可能です。
CrysAlis Proは特に指定のない限り、低分子データセットの場合はHKLF形式で、タンパク質データセットの場合はMTZ形式で処理された強度データを出力します。CrysAlis Proは、放射光設備で収集されたデータを処理するために多数の研究グループによって使用されており、いくつかの既知フォーマットからのインポートのみならず、未知フォーマット取り込み支援ツールを用いた新規検出器からのデータ取り込みも可能となっています。


AutoChem

OlexSys Ltd(ダラム大学、イギリス)と共同で開発されたAutoChemは、高度な自動解析エンジンとしてOlex2と連携して動作します。 AutoChemはCrysAlis Proとシームレスに統合されており、回折データ収集と並行して繰り返し実行されるデータ処理の結果を基に、低分子結晶構造解析と精密化を自動で実施します。測定進行中も、それまでに取得されたデータに基づく仮の結果として、対象分子の構造を表示すると共に、測定の完了とほぼ同時に対象物質の最終精密化構造を提示します。この機能をさらに追及したものが、”What is this(WIT)”であり、化学者のための究極の生産性向上ツールです。
WITは、装置に取り付けられた試料の高速診断(緑:高速測定、解析可能、黄:測定・解析可能、赤:適さない、別の結晶と交換が必要)を行った後、化学者が必要とする分子トポロジーや置換基の位置の決定に十分な精度を満たす最速・最小範囲のデータ測定、処理・構造解析・精密化を自動で行い、通常数分程度でその構造をキラリティーと共に提示することが可能です。化学者は必要な構造情報をタイムリーに得ることができ、迅速な検討が可能になります。WIT実行後、自動追加測定を実施することで、論文投稿に必要な最終構造データも自動取得可能です。

CrysAlisᴾʳᵒ 特長

CrysAlisPro は、Rigaku Oxford Diffraction フォーラム(https://www.rigakuxrayforum.com/ )からダウンロードしてお使いいただけます。フォーラムを初めてご利用される方は、「 CrysAlisProをお使いいただく前に 」 をご参照の上、ユーザー登録をお願いします。

CrysAlisᴾʳᵒ 仕様

製品名 CrysAlisPro
手法 単結晶X線回折ソフトウェア
用途 単結晶X線データ収集および処理用ソフトウェア
テクノロジー MS Windows® OS ソフトウェア
主要コンポーネント 単結晶からのX線回折データの収集と構造解析のための高度な機能を備えた統合ソフトウェア主要コンポーネント
オプション AutoChem
制御(PC) 32または64ビット互換PC

CrysAlisᴾʳᵒ アプリケーションノート

以下のアプリケーションノートはこの製品に関連しています。

CrysAlisᴾʳᵒ イベント

学会や展示会にご参加の際は、リガクの展示ブースにぜひお立ち寄りください。

現在予定されているイベントはありません。

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