PDF プラグイン
非晶質材料の解析に貢献
- 実データから構造関数S(Q)とPDFデータを導出
- 選択した結晶構造から計算される2原子間距離の位置を、PDFパターン上で確認可能
- 波長(測定Q範囲)の異なる複数のデータを読み込み、マージした状態でPDF計算可能
- リップル(短距離ゴーストピーク)除去機能により、合理的な構造関数およびPDFが算出可能
- 外部ソフトウェアPDFguiおよびRMCProfileへのデータ出力のサポート
RDF、PDFの算出
測定で得られたX線回折パターンから、試料と容器(セル)の吸収を加味して試料のみの散乱強度を抽出後、コンプトン散乱強度を含む強度を補正することでS(Q)(構造因子)が得られます。S(Q)のフーリエ変換によってPDF(二体分布関数)やRDF(動径分布関数)を導出します。
PDFの短距離領域を使った補正(リップル除去)
測定から得られたS(Q )をフーリエ変換したPDFでは、原子間の最近接距離よりも短い距離にピークが現れることがあります。PDFプラグインでは、原子間の最近接距離とこの短距離のピークを加味したS(Q )の補正機能を搭載しており、PDFでの不自然なピークを合理的に除去できます。これにより、不自然なピークを気にすることなく、結晶構造から計算される原子間距離との対比から、非晶質における原子配列を検討することもできます。