マイクロX 線CT による泡の経時変化の観察

Application Note B-XRI1012

はじめに

一般的なX線CT撮影では、試料の形状が変化しないようにしっかりと固定した状態で、数分~数時間かけて撮像し明瞭な画像を得ます。一方、経時変化をする試料では、短時間で起きる変化をとらえるため、複数回のCTを数分 以内で撮影します。ここでは洗顔料の泡のサイズ変化をとらえました。

測定・解析例 

プログラム制御により、18秒のCT撮影を5分間隔で5回実施しました(図1)。図2(a)には撮影開始から20分後までのCT再構成結果を示しました。図2(b)では、泡のサイズを空隙の厚さとして解析し、厚さの違いを色の違いとして 断層画像上に示しました。また図2(c)には、図2(b)の厚さ分布を示しました。時間経過とともに成長する泡の様子をとらえ、数値化することができました。

撮影時間のプログラム制御

図1 撮影時間のプログラム制御

泡のCT再構成結果 (a)CT断層画像 (b)泡の厚さの解析結果 (c)泡の厚さの分布いずれも左から 撮影開始直後、5分後、10分後、15分後、20分後

図2 泡のCT再構成結果(a)CT断層画像(b)泡の厚さの解析結果(c)泡の厚さの分布
いずれも左から撮影開始直後、5分後、10分後、15分後、20分後

推奨装置

  • 3DマイクロX線CT CT Lab HX

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