ラミネートセル電池のX線顕微鏡CT観察

Application Note B-XRI1001

はじめに

電池は、様々な材料を用いて作成されています。各構造の均一性、不純物、欠陥などが電池材料の性能、安定性、寿命などの製品特性に大きく影響します。また、充放電を繰り返すと内部構造が変化し、特性が低下することが知られており、電池の内部構造の非破壊観察評価が求められています。サンプル内部を透過観察するX線顕微鏡を用いると、ラミネートされた電池セル内部のミクロンオーダーの構造を非破壊で観察することができます。また、Computed Tomographyの手法を利用して、3次元構造の可視化が可能になりました。

測定・解析例

アルミでラミネートされた幅10 mmの単層リチウムイオン電池セルをX線顕微鏡 nano3DXでCT測定しました(図1,2)。電池セル内部の活物質やカーボン粒子を明瞭に描出することができました。さらにラミネートセルに電極を設ければ、充放電中の構造変化を非破壊観察することも可能です。

B-XRI1001 Figure 1 3D rendering image_ja

図1 X線CT 3次元レンダリング画像 1.08 μm/voxel


X線CT 断層画像 1.08 μm/voxel

図2 X線CT 断層画像 1.08 μm/voxel

サンプル提供:技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター(LIBTEC)様

 

推奨装置

  • 高分解能3DX線顕微鏡 nano3DX

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