NANOHUNTER II
卓上型全反射蛍光X線分析装置
元素分析を高感度で行うことができる卓上型の全反射蛍光X線分析装置
高強度・高感度測定
全反射蛍光X線分析法を採用した試料表面の微量元素分析装置です。高出力水冷X線管と大面積SDD検出器を搭載し、卓上機ながら通常の蛍光X線分析法では得られない高感度分析を実現しています。
内標準元素を添加し、滴下・乾燥させることで、飲料水や環境水中のppbレベルの微量成分分析を簡便に行うことができます。
ICP分析で問題となるメモリー効果や装置汚染のリスクが少ないため、高マトリックス試料のスクリーニング分析に適しています。また、入射X線角度を走査して、試料表面の付着物や薄膜の深さ方向分析が可能です。
NANOHUNTER II 概要
高強度・高感度測定
600Wの高出力X線源とミラー、大面積SDDにより高感度測定を可能にしました。有害元素であるAs、Se、Cdに対しppbレベルの検出下限を実現しました。
複数の励起条件を選択可能
標準励起条件(Moターゲット)ではAs、Pbなどの有害元素を効率良く励起できます。
2重構造多層膜により高エネルギー励起条件(約30 keV)も使用でき、スペクトルの重なりの少ないCd、AgなどのK線領域を測定線に用いることが可能となりました。
入射角度可変機構により角度分解測定を実現
入射角度を任意に変更する機構により、表面近傍のみならず、深さ方向の元素情報を得ることが可能となりました。
薄膜の深さプロファイリングのためのGI-XRF
固体表面の分析の分野では、表面よりわずかに深く浸透する分析が(主に薄膜および厚膜の分野で)要求されています。 この種の分析のために、斜入射X線蛍光(GI -XRF)と呼ばれる方法論が採用され、それによって表面下の元素はX線源の入射角を変えることによって励起されます。 NANOHUNTER II TXRF分光計は入射角が可変であるため、深さプロファイルの表面分析を実行することが可能です。 GI -XRF技術はナノスケール研究に適用可能です。
NANOHUNTER II 特長
NANOHUNTER II 仕様
製品名 | NANOHUNTER II | |
---|---|---|
手法 | 全反射蛍光X線(TXRF) | |
用途 | 液体や固体表面の高感度超微量元素分析 | |
テクノロジー | TXRFとGI-XRF | |
主要コンポーネント | 600 W X線源、大面積検出器(SDD) | |
オプション | N₂ ガスまたはHeガス置換 | |
制御(PC) | 外部PC | |
本体寸法 | 697 (W) x 691 (H) x 597 (D) (mm) | |
質量 | 100 kg(本体) | |
電源要件 | 単相 100-240 V、15 A |