【お知らせ】電離放射線障害防止規則の改正における弊社ボックス型X線装置に関する対応について

2025年12月25日

2025年10月29日付の厚生労働省令第108号「労働安全衛生規則及び電離放射線障害防止規則の一部を改正する省令」により、電離放射線障害防止規則の改正が公布されました。弊社のボックス型X線装置^※について以下のとおり案内いたします。

なお、ボックス型以外のX線装置につきましては、仕様により対応が異なります。詳細は弊社にお問い合わせください。

※ボックス型X線装置とは、装置内部にのみ管理区域があり、X線照射中に労働者の身体や一部が内部に入ることがないよう遮へいされた構造の装置を指します。弊社のボックス型X線装置一覧は【ボックス型Ｘ線装置】に記載しております。

１．自動警報装置（2027年10月1日施行）

• 工業用の特定X線装置（定格管電圧10kV以上）において、自動警報装置の設置が義務化されます。
• 弊社ボックス型X線装置には、X線発生を自動的に警報する警告灯（自動警報装置）を搭載しております。
• 弊社ボックス型X線装置は装置の外側における外部放射線による1㎝線量当量率が20μSV/ｈ以下であるため、放射線装置室への設置は不要です。

２．安全装置（2027年10月1日施行）

• 工業用等の特定X線装置について、インターロック等の偶発的被ばくを防止するための安全装置の設置が義務化されます。
• 弊社ボックス型X線装置は、安全装置を搭載しております。
• ただし、Ｘ線回折装置においてセーフティ・リリース機能を有している装置で安全装置を無効化しＸ線カバーが開いているときに、Ｘ線シャッターが開く使用形態の場合は、必ず警報装置を有する放射線測定器の装着等の安全確保のための代替措置を講じてください。又特別教育を実施してください。

３．エックス線作業主任者の職務拡大 ・自動警報装置関連：2026年4月1日施行 ・安全装置関連：2027年10月1日施行

従来の職務（管理区域標識の掲示、照射条件調整、警報装置・測定器の確認）に加え、以下の職務が追加されます。各管理区域（各ボックス型X線装置）のエックス線作業主任者として選任されている方は、追加職務を遂行してください。

1. 自動警報装置に異常を認めた場合、使用停止等の措置を取ること（2026年4月1日施行）
2. 安全装置を点検すること（2027年10月1日施行）
3. ③　安全装置に異常を認めた場合、使用停止等の措置を取ること（2027年10月1日施行）
4. 安全装置を無効化した場合、安全確保の為の代替措置（警報機能付き測定器の装着等）が適切に行われているか確認すること（2027年10月1日施行）
5. 被ばく最小限にする作業の方法を決定し、放射線業務従事者を指揮すること（2026年4月1日施行）

４．特別教育について（2026年4月1日施行）

X線装置に関する特別教育の対象業務が、透過写真撮影業務からX線装置を取り扱う業務全体に拡大されました。ボックス型X線装置を使用する業務については、特別教育の対象外と規定されていますが、安全確保の観点からエックス線作業主任者の専任が必要な装置については特別教育の実施を推奨しております。
事業者（雇用主）は、従来エックス線作業主任者の専任が必要な装置で必要な下記に加えて特別教育の実施を検討ください。

1. 特殊健康診断（電離放射線）
   頻度：雇入時・配置換え時・その後6か月以内ごとに1回実施
   保存：30年間の保管
2. 個人線量の記録
   頻度：3か月ごと、1年ごと、5年ごとの累計（緊急作業者や妊娠中はさらに詳細）
   保存：30年間の保管
3. 線量当量率測定
   頻度：通常は月１回、ただし装置が固定遮蔽で使用方法が一定な場合は6カ月以内ごと
   で可
   保存：5年間の保管 等

ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

以上

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【ボックス型Ｘ線装置】