リチウムイオン電池用正極材の粒径および粒子間空隙の評価

Application Note BATT1023

はじめに

リチウムイオン電池正極材の開発において、活物質の分布、その粒径、粒子間空隙の評価は、電池容量向上のために重要です。SEM等を用いた活物質の評価では、試料表面のみの観察となり、内部にある粒径および空隙の評価はできません。一方X線CTでは、試作した正極材の表面だけでなく、内部の状態を非破壊で3次元観察し、活物質の分布や粒径、空隙を評価できます。

構成分析

  • 分析: 正極材料
  • 用途: 研究開発
  • 分析材料:  リチウムイオン電池用正極材
  • 使用機器: nano3DX
  • 解析ソフト: VGSTUDIO MAX

batt1023 figure 1

Figure 1: 断層画像


batt1023 figure 2

Figure 2: 活物質の粒子間空隙および粒径の評価

結論

作成方法の異なる2種類の正極材を用いて、活物質の粒子間空隙および粒径を評価しました。試料CPは、試料NPよりも空隙が少なく、大小様々な粒子が分布していることを把握できました。この正極材を用いて電池容量を評価することで、電池容量と活物質間の空隙および粒径との関係も推測できます。

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