ニッケル·コバルト混合硫化物中の不純物(硫酸塩)定量分析
Application Note
BATT1001
はじめに
電池材料の原材料として知られるニッケル·コバルト混合硫化物の品質を確保するには、含有する硫酸塩量を抑える必要があります。XRDを使用することで、硫化物と硫酸塩とを判別できます。また、リートベルト解析による定量分析を実施することで、成分量も算出できます。
構成分析
- 材料: 中間原材料
- 用途: 品質保証
- 分析材料: ニッケル·コバルト混合硫化物原材料
- 使用機器: SmartLab SE
- 解析手法: 定性·定量分析
Figure 1: 定性分析結果
(5成分が同定)
Figure 2: リートベルト解析を用いた定量分析結果
(硫酸塩成分が10%残留)
結論
本分析結果で、硫酸塩成分が10%残留していることが検出されました。例えば硫酸塩成分の許容量を1%以下に設定している場合、本バッチに異常があることを、本定量結果から容易に判定できます。