メルマガ10月号で、クイズを出第しました。何問正解できたでしょうか?
回答は下記のとおりです。是非、答え合わせをしてみてください。
1. 正解はAです。
A. 位置は結晶格子面間隔に、強度は原子の種類や配列に依存する
解説:回折ピークの位置(角度)はブラックの条件により格子面間隔dで決まり、ピークの強度は単位格子内の原子の配置や種類を反映する構造因子によって決まります。
2.正解はAです。
A. 結晶子サイズが小さいほど、回折ピークの幅が広がる
解説:結晶子サイズが小さい場合は、回折ピーク幅に影響します。反対に、結晶子サイズが大きい場合には、ピークの強度比に影響します。
3.正解はAです。
A. 各成分の純物質と化学組成
解説: DD法は、あらかじめ測定した純物質のプロファイルとその化学組成から、定量値を算出します。リートベルト解析とは異なり、結晶構造情報を必要としない定量方法です。
出題問題は下記のとおりです。
1. 粉末X線回折パターンにおいて、回折ピークの「位置」と「強度」は、それぞれ主に何に依存しますか? A~Dの中から一つ選択してください。
- 位置は結晶格子面間隔に、強度は原子の種類や配列に依存する
- 位置も強度も、どちらも結晶子サイズのみに依存する
- 位置は測定温度に、強度は結晶子サイズに依存する
- 位置は原子の種類や配列に、強度は結晶格子面間隔に依存する
2. 粉末X線回折測定において、試料の結晶子サイズが回折プロファイルに与える影響として正しいものはどれですか? A~Dの中から一つ選択してください。
- 結晶子サイズが小さいほど、回折ピークの幅が広がる
- 結晶子サイズが大きいほど、回折ピークの幅が広がる
- 結晶子サイズは回折プロファイルに影響を与えない
- 結晶子サイズが小さいほど、回折ピークの位置が高角側にシフトする
3. 定量分析法の一つであるDD法を使って解析する際に、必須となる情報はどれですか?A~Dの中から一つ選択してください。
- 各成分の純物質と化学組成
- 各成分の結晶構造情報(格子定数、原子位置など)
- 測定に使用した光学系
- 濃度が既知である複数の標準混合試料
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ウェビナータイトル:粉末X線回折初心者のための医薬品分析の基礎