こんにちは。Rigaku News 7月号をお届けします。  今月は、欧州で開催された国際会議の現地レポートや、X線CTや熱分析の活用事例、注目の解析コンテンツをご紹介します。 現場の声や最新情報を通じて、分析の新たな視点をお届けします。ぜひご活用ください。
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Rigaku News Vol.192:2025年7月23日

   様

 

こんにちは。Rigaku News 7月号をお届けします。

今月は、欧州で開催された国際学会やイベントの現地レポートや、X線CTや熱分析の活用事例、注目の解析コンテンツをご紹介します。
現場の声や最新情報を通じて、分析の新たな視点をお届けします。ぜひご活用ください。

TOPICS

  • 世界のリガク イベントレポート
    -Rigaku Battery forum
    -JTACC+V4 2025

  • X線CTによるリチウムイオン電池の内部構造解析

  • オンデマンドで学ぶ!TG-DTA解析 ー クイズにも挑戦!

  • JASIS 2025 出展!特設ページオープン

  • 熱分析装置の紹介 「STAvesta」

 
世界のリガク イベントレポート
 

国際学会やフォーラムに参加したリガク社員によるイベントレポートをお届けします

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Vol.5 Rigaku Battery Forum 2025 ― 欧州の技術者と語り合う、バッテリーの今と未来

 

リガクが主催した「Battery Forum 2025」に、日本から参加した白又さんより、欧州の最新バッテリー研究や分析技術の動向、現地での交流の様子を交えたレポートが届きました。、技術者たちが、次世代バッテリーの発展に向けた熱い思いを語り合う、可能性と刺激に満ちたイベントになったようです。

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202507_RJTACC2025

Vol.6  “熱分析の聖地”ハンガリーから—— 技術と人に出会う旅

 

熱分析事業部の有井さんから、ハンガリー・ブダペストで開催された「 JTACC+V4 2025」への出張レポートが届きました。 “熱分析の聖地”で得たリアルな反応と最新情報が、熱分析スペシャリストならではの視点でまとめられています。

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X線CTによるリチウムイオン電池の内部構造解析

 

X線CT で“巻きずれ”と“形状異常”を評価する。

202507_Lithium-ion-Battery

リチウムイオン電池製造時に発生する“巻きずれ”や“アノードオーバーハング”は、異常発熱や劣化との関連が懸念されています。X線CTでは、2次元のX線透視像では難しい内部構造を3次元で非破壊可視化し、更にアノードオーバーハングの長さや曲率などの電極情報を数値化できます。これにより製造条件や設計を見直す新たな視点が得られます。具体的なCT解析事例、ぜひご覧ください。

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オンデマンドで学ぶ!TG-DTA解析 ー クイズにも挑戦!

 

材料の「熱的特性」や「化学反応」、どこまで見えていますか?

202507_TG-DTA

TG-DTA(熱重量-示差熱同時測定)は、試料の重量変化(TG)と吸発熱変化(DTA)を同時に測定することで、融解・脱水・分解・燃焼など、さまざまな反応の反応温度や反応量が解析できる手法です。

今回ご紹介するオンデマンドWebinarでは、基本原理の解説に加え、測定事例や試料量・昇温速度といった条件設定のコツも解説。材料開発や品質管理の現場で実務に直結する知識が学べます。

 

以下のクイズに挑戦して、熱分析の基本を楽しく復習してみませんか?

Q1:TG曲線において、どのような反応が起こると「減量」が見られますか。誤っているものを1つ選んでください。

  1. 脱水
  2. 分解
  3. 蒸発
  4. 酸化

 

Q2:DTA曲線において、どのような反応が起こると「発熱ピーク」が見られますか。誤っているものを1つ選んでください。

  1. 融解
  2. 燃焼
  3. 酸化
  4. 吸着

ヒントはウェビナーのなかに!ぜひ、オンデマンド配信中のウェビナーをご視聴ください。

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6月号のクイズの答え合わせをしよう!

6月号のクイズのQ&Aはこちら

 

Q1:高分子材料の内部構造評価において、X線CTは光学顕微鏡や電子顕微鏡と比べて、どのような特長がありますか?

 

A1:従来の光学顕微鏡や電子顕微鏡は、主に試料表面の観察にとどまり、内部構造の確認には試料の切断が必要でした。
一方、X線CTは試料を破壊することなく、高分子材料の内部構造を三次元的に観察できる点が最大の特長です。

これにより、外観からは確認できないボイドやクラック、繊維の分散・配向、異物、空隙のサイズ分布、厚みのばらつき、形状の偏差といった情報を、画像化・定量化することが可能になります。

さらに、X線CTでは加熱や加圧などの環境下における構造変化(経時変化)を非破壊で追跡できるため、材料開発や耐久性評価にも活用されています。

 

 

Q2:コントラストが得にくい高分子材料をX線CTで鮮明に観察するために有効な技術は何ですか?

 

A2:X線CTで低密度な高分子材料を高コントラストに観察するためには、以下の技術が有効です:

  • 低エネルギー特性X線を使用すること
  • 位相回復技術(Phase Retrieval)を適用すること

これらの技術により、従来は困難だった微細構造の視認性が向上します

 

 

Q3:X線CTは、材料開発や品質保証におけるどのような課題解決に貢献すると考えられていますか?

 

A3:高分子材料では、内部構造(ボイド、クラック、繊維配向、形状偏差など)の不均一性が、機械的強度や製品の信頼性に大きな影響を与えることがあります。

X線CTは、そうした内部構造を非破壊かつ三次元で可視化・定量評価できるため、

  • 材料開発段階での配合最適化
  • 品質保証工程での欠陥検出
  • 長期使用時の変化(経時変化)の評価

といった用途で、課題解決に貢献します。

 

関連ウェビナーはこちら

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JASIS 2025 出展!特設ページオープン
 
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JASIS 2025特設ページ公開!分析相談のご予約も受付中

 

リガクは、9月開催のJASISに出展します。フラッグシップ機をはじめとした実機展示やデモ測定、新技術の紹介を通じて、リガクならではの“一歩先”の技術をご体感ください。

分析相談コーナーでは、各分野の専門家が分析に関する課題に対し、現場で活かせる実践的かつ創造的な視点からアドバイスを提供します。 さらなる技術革新と品質向上のヒントをぜひ見つけに来てください。

特設ページにて事前予約受付中です!

詳細をよむ
 
熱分析装置の紹介 「STAvesta」
 
202507_STAvesta

2025年7月、待望の新機種『STAvesta』の販売を開始しました。

STAvestaは、「欲しかった機能」「求めていた精度」「信頼できる安定性」をすべて備えた、リガクの熱分析技術を集約した新世代の同時熱分析装置(STA)です。

 

従来のSTAとは一線を画すSTAvestaは、業界に先駆けて “本物の”熱重量-示差走査熱量測定装置(TG-DSC)として登場しました。

これまでのTG-DTAでは温度変化に伴う質量変化と吸発熱反応を同時に測定し反応の推定や解析を行ってきた一方、TG-DSCはベースラインの安定性が飛躍的に向上しており、DTAからDSCへと進化したことで、より高精度かつ高信頼な熱反応の定量評価と質量変化の同時測定が可能となります。

STAvestaは、交換可能な7種類の電気炉をラインアップし、高い拡張性を実現。

さらに、優れた安定性と高精度なデータ性能に加え、自動化されたベースライン調整機構により、作業効率の大幅な向上も図られています。

 

高分子材料や医薬品、金属材料など、あらゆる分野の熱分析ニーズに応えるSTAvesta。

熱分析に不慣れな方から熟練の専門家まで、あらゆるユーザーの測定を、自信をもって幅広くサポートします。

 

  • 製品情報

STAvesta

 

リガクはTG、DSC、TMA、発生ガス分析、熱伝導率計を中心に様々な熱分析装置を扱っています。

  • 製品に関するご質問やお問い合わせ

ウェブ問い合わせフォームからお願いします。

 

問い合わせフォーム

分析ウェビナー情報

 

様々なテーマでウェビナーを開催しています(無料)。ご興味・ご関心にあわせて、是非ご参加ください。

 

今後のウェビナー一覧はこちら

 

 

 

学会・展示会出展情報

 

JTACC 2025(第4回熱分析および熱量測定ジャーナル会議)
6月24日 - 6月27日

 

WJVF 第16回大会

7月26日 - 7月27日

 

第36回配位化合物の光化学討論会
8月5日 - 8月7日

 

JASIS 2025
9月3日 - 9月5日

 

 

 

今後のイベント一覧はこちら

 本ニュースレターは、弊社のお客様、名刺交換をさせていただいた方、学会・展示会で弊社ブースにお越しいただいた方、弊社ウェブサイトにて情報配信に同意いただいた方にお送りしております。 
 
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【発行元】株式会社リガク Rigaku News 事務局

 松原町3-9-12.昭島市, 東京都 196-8666 

E-mail: info-rc@rigaku.com

 

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