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平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。 今月のRigaku News をお届けします。 軽量化、耐久性、成形性と、いまや高分子材料の“見えない特性”が製品品質を左右する時代です。例えば自動車分野では、材料内部の結晶構造、配向性、残留応力や構造欠陥といった多様な要素が注目されており、見えないからこそ判断に迷う場面も少なくありません。今号では、「高分子」をテーマに、XRDやX線CTなどを用いた評価事例をご紹介します。5月開催のWebinarや展示会では、こうしたアプローチを実際のアプリケーションとともにご体感いただけます。見えない世界を捉える視点が、次の判断を変える。そんなヒントをお届けします。
【Rigaku News 事務局】
人とくるまのテクノロジー展に出展
注目の高分子材料アプリケーション
ピックアップ!リガクジャーナル
ウェビナー開催のご案内 『高分子分析シリーズ X線CT・X線回折』
『人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA』は、2025年5月21日(水)から5月23日(金)まで、パシフィコ横浜で開催される国内最大級の自動車技術展示会です。約550社が出展し、モビリティDX、電動化、自動運転、コネクティビティなど、未来のモビリティ社会を支える技術が一堂に会する場です。
詳細は公式サイトをご覧ください。
出展概要リガクブース:187
リガクブースでは、電動化、自動化、軽量化に関連する最新の分析機器・分析手法をご紹介するほか、示差走査熱量計DSCvesta2(モックアップ)、熱伝導測定装置TRIDENT(実機 ※デモ可能)を展示予定です。ぜひお立ち寄りください。
示差走査熱量計DSCvesta2
熱伝導測定装置TRIDENT
多様な分析手法を活用した高分子アプリケーションを紹介します。
XRD、XRF、熱分析、X線CTによる結晶構造・元素・熱特性評価・内部構造の観察の実例を通じて、最適な分析アプローチのヒントを提供します。
XRD
【おすすめ】粉末X線回折法による高分子の評価
高分子材料の結晶構造やラメラ構造を、XRDを使ってどのように評価できるかを基礎から解説します。XRDについてこれから学びたい方や、高分子材料への応用に興味のある方におすすめします。
アプリケーションノートを読む
X線回折装置による高分子の配向評価ポリプロピレン(PP)フィルムの結晶配向性を、XRDによる配向度・極点図解析を通じて評価する手法を紹介します。面内・面外方向からの配向情報を非破壊で取得することが可能です。
XRF
波長分散型蛍光 X 線分析装置 ZSX Primus IV 樹脂中のフッ素分析
WDXRFによる樹脂中のフッ素の高感度・非破壊分析手法を紹介します。試料前処理を行わず簡便に微量フッ素の分析が可能です。
エネルギー分散型蛍光X 線分析装置 NEX DE -プラスチックのRoHS 分析-
EDXRFによるプラスチック中の有害元素の迅速なRoHS分析を紹介します。非破壊で簡便にRoHS規制の評価判定ができます。
熱分析
DSCによるHDPEの結晶化度の測定
DSCを用いてHDPE(高密度ポリエチレン)の結晶化度を融解エネルギーから評価する手法を紹介します。冷却条件による結晶化度の違いを評価することが可能です。
PEEKの試料観察TG-MS分析
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)試料の熱分解挙動を、示差熱重量測定(TG)と質量分析(MS)を組み合わせて解析する手法を紹介します。昇温過程での重量変化と、分解時に発生するガス成分を評価できます。
X線CT
高分解能3DX線顕微鏡による樹脂中の空隙の解析
X線CTを用いて樹脂の内部の空隙を可視化し、体積分率(空隙率)、樹脂の厚さ、直径分布を解析する手法を紹介します。サブミクロン~ミクロンオーダーの分解能で、樹脂内部に存在する空隙の立体的な拡大像を得ることができます。
マイクロX線CT による ガラス繊維強化樹脂内の短繊維の配向解析
GFRP(ガラス繊維強化樹脂)の短繊維配向をマイクロX線CTで三次元的に解析する手法を紹介します。非破壊でガラス繊維の配向を解析できます。
高分子材料の構造解析に有用な最新の技術情報を、リガクジャーナルのバックナンバーから厳選して紹介します。
応用例を通じて、材料研究・開発へのヒントを提供します。
XRD/SAXS
小角散乱法を使った固体高分子形燃料電池向けPt/GDC触媒の3 次元粒子充填構造解析
小角X線散乱(SAXS)と逆モンテカルロ法(RMC)を組み合わせて、Pt/GDC触媒の3次元粒子構造を解析する手法紹介します。簡便な前処理かつ非破壊で触媒のナノ粒子の凝集構造やガス拡散特性を評価することできます。
テクニカルノートを読む
2D-SAXS/WAXSシステムを用いた結晶性高分子材料の評価
2D-SAXS/WAXSシステムを用いて、結晶性高分子材料の結晶化度や配向度、結晶子サイズを評価する方法を紹介します。PP、PE、PBTを例に、2 次元回折像からは高分子鎖や長周期の配向状態を視覚的に評価ができます。
5月13日(木)14:00~15:15、高分子材料の構造・応力評価をテーマに2本立てウェビナーを開催します。1回の登録で両セッションに参加可能、参加無料(定員各500名・事前登録制)です。
14:00~14:30「X線CTによる高分子材料の構造評価」講師:田村 和弥(X線イメージンググループ)☑ CTに興味がある方、撮影条件でお悩みの方におすすめ
14:30~15:15「X線回折法による結晶性高分子の応力測定精度の評価」講師:根津 暁充(XRD分析グループ)☑ 応力測定に興味がある方、結果の安定性に課題がある方におすすめ
皆さまのご参加をお待ちしております!
その他分析セミナー(ウェビナー)のご案内
様々なテーマでウェビナーを開催しています(無料)。ご興味・ご関心にあわせて、是非ご参加ください。
➤ ウェビナー詳細・スケジュールはこちら
学会・展示会出展情報のお知らせ
2025年4月~5月の出展予定
➤ 詳細はこちら
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【発行元】(株)リガク Rigaku News 事務局
E-mail: info-rc@rigaku.com
株式会社リガク, 松原町3-9-12.
昭島市, 東京都 196-8666
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