エネルギー分散型蛍光X 線分析装置 NEX DE -廃棄物燃料中の塩素(Cl)分析-
Application Note
B-XRF3015
はじめに
廃プラスチック類、紙くず、木くずを原料とする固形燃料RPFや廃油を原料とする再生廃棄物の再資源化によるサーマルリサイクルは有効な手段として利用されています。燃料に塩素が含まれると、熱エネルギーを回収するボイラーなどの施設の劣化を引き起こすため、廃棄物中に含まれる塩素量の分析、管理が行われています。蛍光X線分析は迅速、簡便に塩素量を測定することができます。NEX DEはCl分析に適したAgターゲットX線管を使用しており、高感度な測定ができます。
測定・解析例
プラスチックのCl含有率(13 ppm、49 ppm、115 ppm、218 ppm)を測定した際の定性スペクトルを紹介します。
大気雰囲気下での検出下限は3.4 ppm(測定時間30秒)。簡単な試料処理で、短時間で微量Clを検出できます。
図1 Clの定性スペクトル
推奨装置
- エネルギー分散型蛍光X線分析装置 NEX DE